皆さん、ダウンタイムってご存知ですか?
美容整形の施術後は腫れや内出血などがあり、施術直後から完成しているわけではありません。腫れや内出血が消失して、完成した状態になるまである程度の期間を要するのです。その期間を業界ではダウンタイムと言います。
ダウンタイムは、「思っていたデザインと違う」「このまま腫れが引かなかったらどうしよう」など、何かと不安になってしまう期間でもあります。ダウンタイムが終われば必ず腫れは引いて、設定したデザインに落ち着くことがほとんどなのですが、不安で様々な行動をしてしまう方もいるようです。

残念ながら、腫れや内出血を早く引かせる方法や、ダウタンタイムを短縮する有効な方法はなく、できることはダウンタイムが終わるのをひたすら待つことだけなのです。ダウンタイム中に何かしてしまうと、逆効果になったり、整形の失敗に繋がりますので、自己判断で何か行うことだけは控えていただきたいと思います。
今回のコラムでは、美容整形のダウンタイム中に行わない方が良いことについて解説します。
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ダウンタイム中のNG行動ワースト5
第5位:鏡を見ること
第5位は「鏡を見ること」です。

生活している以上、鏡を見ないというのはなかなか難しいので、「絶対に見てはダメ」ということではありません。必要最低限だけ見て、整形した部位はできるだけ見ないようにするのが良いでしょう。
心配性な方ほど鏡を何度も見てしまい、余計に心配になって、不安が募ってしまいますよね。ダウンタイム中に、心配で毎日泣いている方もいます。目元の整形の場合、泣くと余計に腫れてしまいます。
当たり前のことですが、鏡を見ても腫れが引くこともダウンタイムが短くなることもありませんよね。鏡を見ている時間を別なことに使ったほうが遥かに有意義な時間の過ごし方だと言えるのではないでしょうか。
もし、どうしてもダウンタイム中にご心配なことがあれば、クリニックを受診して施術したドクターから現在の状態を説明してもらうことがおすすめです。当院では、術後のアフターフォローの体制を整えており、ダウンタイム中の心配なことを相談することも可能です。もちろん受診してもらっても良いですし、公式LINEに画像や動画を送ってもらえれば、ドクターが確認することも可能です。
第4位:他人の経過と比較すること
第4位は「他人の経過と比較すること」です。

皆さん、ダウンタイム中の自分の状態と、他の人の経過を比べて不安になっていませんか?今の時代、整形アプリやSNSなどでダウンタイム中の写真は簡単に見ることができますよね。ついつい、他の人のほとんど腫れがない経過と比べてしまい「自分はすごく腫れているから異常なのでは?」「失敗なのでは?」などと、不安になってしまう方もいるのではないでしょうか?
でも比較対象の写真が本当に自分と同じ経過日数なのか、全く同じ手術を受けたのかは、わからないですよね。例えば、同じ二重埋没法にしても、留める点数や留め方などによっても腫れ具合は異なりますし、内出血の有無や術前のアイプチの使用歴、設定の幅やデザインによっても腫れが目立つかどうかに差が出ます。
従って、ダウンタイム中の経過について自分と他人を比較してあれこれ考えたり、不安になったりすること自体に意味が無いので、そういうことはやめましょう。
第3位:手術した部位を冷やすこと
第3位は「手術した部位を冷やすこと」です。
ダウンタイム中に、冷やしたほうが良いという情報はよく目にしますよね。
手術直後は急性の炎症が起きている状態なので、冷やすことで初期の腫れが強くなるのを防いだり、痛みを和らげたりする効果は期待できます。

急性期は血管の中から血管の外へ水分が移動する時期であり、冷やすと血流が低下して水分の移動が減ります。この時期が術後48~72時間と言われており、これが術後2~3日は冷やした方が良いとされる理由です。逆にこの時期を過ぎると、血管の外から中へ水分が戻る時期となり、冷やしてしまうと血流が低下してかえって腫れが引きにくくなってしまいます。そればかりかキズの治りが悪くなったり感染する原因にもなり得ますので、急性期を過ぎてもダラダラと冷やし続けることはおすすめできません。
私が術後に冷やすことをおすすめしない理由は、もし「冷やして下さい」と患者様に説明すると、一生懸命冷やし続けて、急性期を過ぎても冷やし続ける患者様が多いからなのです。
どうしても冷やしたいという方は、保冷剤を使用して術後48時間に限定して、間欠的に冷やすのが良いでしょう。
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第2位:キズを消毒したり自己判断で軟膏を塗ること
第2位は「キズを消毒したり自己判断で軟膏を塗ること」です。
美容外科に限らず、どの診療科でも術後のキズを消毒するということは原則的に行われておりません。それが、現代の外科学の常識です。
キズを消毒してしまうと、正常な自分の上皮細胞や免疫細胞の働きまで阻害してしまい、キズが汚くなったり・感染してしまう原因になるからです。このコラムをここまでお読みになっているのであれば「キズを消毒することは有害である」ということを是非覚えていただきたいです。
また、キズに対して自己判断で軟膏などを塗ることもおすすめしません。成分によっては、キズの治りが悪くなったり、感染しやすくなってしまうからです。

キズは、自分で何かすればするほど、いじればいじるほど汚くなると思ってください。切開したキズがキレイになるまでは1年以上はかかります。「触らない」「擦らない」「何も塗らない」を徹底して、1年間待ちましょう。
第1位:修正手術を受けること
第1位は「修正手術を受けること」です。
以前にYouTube動画でも解説しましたが、これは、絶対やってはならない最低最悪のことです。これだけはやめてくださいと、このコラムを読んでいる患者様、美容外科医、全ての方に強くお願いします。
ダウンタイムは、腫れなどの影響でまだ完成していない状態なので、希望の状態になっていないのは通常の経過と言えます。むしろ、ダウンタイム中にデザインが希望通りになっていたら、ダウンタイムが終わっときに希望とは異なるデザインになってしまうので、その手術はデザインにおいて失敗している可能性が高いのです。

ダウンタイム中の修正は、腫れによって正確なシミュレーションができませんし、そもそも修正の必要性の判断もできません。もし、ダウンタイム中に修正してしまうと、キズが汚くなりやすいですし、ダウンタイムが終わった時に希望とは異なるデザインになってしまいます。つまり、ダウンタイム中の修正手術は100%失敗してしまうのです。当院では、いかなる理由でもダウンタイム中の修正手術をお断りしているのはこのためです。
ダウンタイム中に希望のデザインと違うという相談はよくありますが、ダウンタイム中は何もできないので、ダウンタイムが終わるのを待つのが正解です。ダウンタイム中に修正してしまうと、どんどん理想とはかけ離れた状態となり、修正地獄に陥ってしまいます。このような患者様をたくさん見てきましたので、ダウンタイムに修正することは絶対にやめましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。ダウンタイム中の不安で思わずやってしまっていたこと、やろうとしていたこともあるのではないでしょうか?何か合併症などが起きている場合を除けば、基本的にダウンタイム中にできることはないので、待つことが正解なのです。
それでも不安な時は、施術したドクターにまず相談しましょう。また、当院では他院で受けた施術についても経過観察やセカンドオピニオンの相談も承っております。もちろん、修正手術を検討されている方のカウンセリングも行っておりますので、是非ご相談下さいませ。
コラム著者

大手美容外科TCB東京中央美容外科で約10年間勤務。仙台駅前院院長、新宿三丁目院(TCB本院)院長・東京都エリア総括院長を歴任。TCBでは技術指導医部門のトップ・二重整形教育最高責任者として、指導的な役割を務めていた。YouTubeなどで美容整形に関する情報発信に積極的で、その内容がテレビ、雑誌、ネットニュースサイトなどに多数取り上げられた。豊富な症例実績を背景に10年間で培った技術を適正価格で提供する手術専門クリニックを2025年、地元仙台に開業した。
症例数:二重手術1万件以上、クマ取り手術5000件以上、糸リフト・切開リフト5000件以上、下肢静脈瘤3000件以上
資格:外科専門医、脈管専門医
学会発表・論文:経結膜的埋没法重瞼術の抜糸法の要点と成績
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