経結膜脱脂術とは

経結膜脱脂術とは、目の下の膨らみやクマを解消し、明るく若々しい目元を取り戻すための美容施術です。
目元に膨らみがあるとたるんでいるように見え、実年齢より老けた印象を与えることもあります。また、クマがあると睡眠不足や疲労をイメージさせ、元気なのに疲れて見えることも。
当院の経結膜脱脂術では、下まぶたの裏側(結膜側)から脂肪を取り除き、目の下の膨らみやクマを改善します。また、眼窩縁のくぼみがある場合は、必要に応じて脂肪除去後にヒアルロン酸や脂肪注入を施し、より滑らかで自然な仕上がりを実現します。
この手術は目の裏側(結膜側)から施術するため、皮膚に切開の傷跡が残りません。日常生活への影響もほとんどなく、クマ解消治療として非常に人気の高い手術です。
目の下の膨らみ・クマの原因
目の下の膨らみ・クマの原因にはさまざまな要因があります。
目の下の膨らみの原因

目の下の膨らみは遺伝的要因により、生まれつき目の下に脂肪が多いことが原因の一つです。また、加齢により目の周囲を支える筋肉や靱帯が弱まり、脂肪が突出することもあります。さらに、年齢とともに目元の皮膚が薄くなり、脂肪が目立つことも原因です。
目の下の膨らみは脱脂術やたるみ切除手術といった美容外科手術によって改善が見込めます。
目の下のクマの原因

クマには青クマ、茶クマ、赤クマ、黒クマの4つのタイプがあり、それぞれ原因が異なります。
- 青クマ…血行不良や睡眠不足、冷えが原因
- 茶クマ…肌の摩擦や紫外線、アトピー性皮膚炎の炎症による色素沈着が原因
- 赤クマ…脂肪が膨らんで皮膚が押されることで血管や筋肉が透けて赤く見えることが原因
- 黒クマ…目の下の膨らみで影ができることが原因
青クマは睡眠不足の解消といった生活習慣の見直し、茶クマはスキンケアやレーザー治療、赤クマと黒クマはヒアルロン酸注入や経結膜脱脂術などで影の原因となる膨らみを取り除くことで改善が期待できます。
経結膜脱脂術がおすすめの方

経結膜脱脂術は次のような特徴やお悩みを持つ方におすすめです。
目の下に脂肪の膨らみが目立つ方
加齢や遺伝的要因により、目の下に脂肪の膨らみが目立つ方は経結膜脱脂術によって脂肪を取り除くことで膨らみが解消され、目元がすっきりした印象になります。
黒クマ(影クマ)が気になる方
目の下の膨らみが影を作ると、目元が暗く見えてしまいます。このような黒クマ(影クマ)が気になる方にも経結膜脱脂術はおすすめです。脂肪によるふくらみを解消すると影がなくなり、目元が明るい印象になります。
たるみがそれほど多くない方
経結膜脱脂術は結膜側からアプローチするため、皮膚のたるみが多い場合には向いていません。診察でたるみが多いと判断された場合、皮膚を切開してたるみを切除する手術をおすすめしています。
比較的若年層で目元ケアを考えている方
30代~40代でまだ皮膚のたるみが少ないものの、目の下の膨らみやクマが気になる方に経結膜脱脂術は特におすすめの手術です。目元の脂肪が多い状態が長年続くことで、目元の皮膚が伸びてしまいます。若いうちに脂肪を除去しておくことで、目元のたるみを抑える効果も期待できるでしょう。
経結膜脱脂術のメリット

目元が若々しい印象になる
目の下のふくらみが改善されることで、疲れた印象や老けた印象が軽減されます。また、膨らみによってたるんで見えていた目元が引き締まるため、若々しい印象になるメリットがあります。
明るい印象になる
目の下の膨らみが取れることで、目の周りの影が消えると術前より目元が明るい印象になります。
効果が半永久的に続く
経結膜脱脂術で一度除去した脂肪は元に戻ることがありません。そのため、手術の効果が半永久的に続くのがメリットです。
手術時間が短い
経結膜脱脂術は短時間で手術が完了するのもメリットです。傷口を縫合しないので、抜糸も必要ありません。
皮膚を切らないので副作用やリスクが少ない
経結膜脱脂術は目の裏側(結膜)から施術するため、皮膚に傷が残りません。術後の腫れや内出血が少なく、感染リスクも低いのがメリットです。日常生活へ早く復帰でき、手術を受けたことを周りに気づかれにくいです。
経結膜脱脂術のリスク・副作用・ダウンタイム
経結膜脱脂術はリスクや副作用の少ない手術ですが、ゼロではありません。考えられるリスク・副作用は次のとおりです。
腫れ・内出血・むくみなどの一時的な副作用
術直後よりも数日〜1週間程度、腫れや内出血、むくみが見られることがあります。腫れや内出血、むくみは丁寧に止血することで最小限に抑えることが可能です。
痛み・違和感
経結膜脱脂法の術後1週間程度は目をギュッとつぶると痛み、または異物が入ったかのような違和感をを感じることがあります。
通常1~2週間で痛み・違和感は落ち着きます。
万が一長引くようであればお早めにご相談ください
左右差やくぼみ
脂肪除去の量により、左右差が目立つ場合があります。また、脂肪を取り過ぎると、目の下がたるんでしまうことや凹んでしまうことがあります。このようなリスクをなくすためには、除去する脂肪量を適切に調整できる医師に依頼することが大切です。
血管や筋肉の損傷
経結膜脱脂術では目に近い部位を施術するため、血管や筋肉を損傷するリスクがあります。
十分に止血を行い、解剖に留意しながら手術を行いますので、これらのリスクは限定的ですが、適切な技術と知識を持つ医師に依頼することが大切です。
当院の経結膜脱脂術の特徴
丁寧なカウンセリングにより最適な施術方法を提案
当院の経結膜脱脂術は事前の丁寧なカウンセリングが特徴です。まず目元の状態を詳しく診察し、ご希望や不安をじっくりお聞きします。その上で患者様一人ひとりの目元に合わせた最適な施術方法をご提案いたします。
カウンセリングを通じて仕上がりのイメージを共有するため、脂肪の除去量や仕上がりに対する不安が軽減でき、安心して施術を受けていただけます。
実績・経験豊富な医師が施術を担当
当院では、経結膜脱脂術の実績が豊富な医師が担当します。
経結膜脱脂術の手術においては左右差や脂肪の取り過ぎ、血管や筋肉の損傷リスクがあります。当院では医師が眼窩脂肪の量や配置を正確に把握しており、重要な血管や筋肉を傷つけることが無いように細心の注意を払いながら施術を行います。また、過不足なく脂肪を除去することが可能です。
さらに入念な止血処置を含めても15分程度の短時間で施術を完了します。
これにより、患者様には満足度の高い仕上がりとリスク、負担の軽減を両立した施術を受けていただけます。
不必要な脂肪注入をしない
当院の経結膜脱脂術は、オプションとして不必要な脂肪注入をおすすめすることはしません。
膨らみの下に凹みがあるケースでは脂肪やヒアルロン酸の注入が必要ですが、凹みがないのに脂肪注入をおすすめする美容クリニックがあります。この場合、必要以上に脂肪を除去して凹ませてから脂肪注入することで、無駄なリスクやコストが発生します。
当院では必要最低限の脂肪を適切に調整し、脂肪注入することなく自然な仕上がりを目指します。
ヒアルロン酸注入でより滑らかな仕上がり
当院の経結膜脱脂術は、脂肪除去後にヒアルロン酸注入を行うことで、より滑らかで自然な仕上がりが得られるのが特徴です。
ヒアルロン酸注入は脂肪を取り除いた後の目元をふっくらさせます。また、ヒアルロン酸の保湿効果により、目元の肌質の改善も期待できるでしょう。目元のヒアルロン酸は体に吸収されにくく、効果が何年も持続するケースもあります。
特に目の下の皮膚が薄い方や骨格が原因で影が出来やすい方は目元のくぼみが出来やすいため、ヒアルロン酸注入が有効です。
※当院の経結膜脱脂術は必要に応じてヒアルロン酸の注入ができるように、ヒアルロン酸注射(1 cc)が含まれた料金となっております。また、ヒアルロン酸ではなく脂肪注入をご希望の場合にも対応可能です。
当院の経結膜脱脂術の流れ

STEP.1カウンセリング
目の下の膨らみやクマのお悩みを詳しくお伺いするとともに、下まぶたの状態を診察し、患者様一人ひとりに合った施術方法をご提案します。手術の効果やリスク・副作用についても丁寧にお伝えします。手術に対する不安や疑問があれば遠慮なくお尋ねください。

STEP.2局所麻酔
痛みを軽減するため、点眼麻酔を差し、極細の注射針で局所麻酔を行います。

STEP.3切開
まぶたの裏を数ミリ切開します。電気メスを用いることで出血を最小限に抑えるよう配慮しています。

STEP.4脂肪除去
切開した部分から脂肪を取り除き、電気メスで完全に止血します。傷口は縫合せず、1週間程度で自然に治癒するのを待ちます。

STEP.5ヒアルロン酸注入
術後に必要に応じてヒアルロン酸を注入し、眼窩縁のくぼみを滑らかにします。