上まぶたの脂肪取り(上眼瞼脱脂術)とは

上眼瞼脱脂術(じょうがんけんだっしじゅつ)とは、二重埋没法と同時に行われることが多い、上まぶたの脂肪取りを行う手術のことです。
上まぶたの皮膚に1.5mmほどの小さな穴を開け、余分な脂肪を取り除きます。


まぶたの腫れぼったさが改善され、目元をすっきり引き締める効果が期待できます。
切開が必要ないため、施術時間やダウンタイムが短いのが特徴です。
上まぶたの余分な脂肪は、エステやセルフケアでは改善できません。マッサージで水分が移動すれば一時的にはすっきりしますが、たるみやしわ、シミを引き起こす恐れがあります。上まぶたの脂肪を減らしたいなら、脂肪取りを受けるのがおすすめです。
上眼瞼脱脂術は単独でも受けられますが、二重手術と合わせて行うことで見た目の変化を実感しやすくなります。
上眼瞼脱脂術がおすすめの方
- 腫れぼったいまぶたにお悩みの方
- 上まぶたの脂肪が多い方
- すっきりした印象の目元にしたい方
上まぶたの腫れやたるみの原因

上眼瞼脱脂術は上まぶたの腫れやたるみに対して有効な施術ですが、腫れやたるみの原因によっては別のアプローチが必要になる場合もあります。上まぶたの腫れやたるみの原因には次のようなものが挙げられます。
原因①上まぶたの脂肪が多い
遺伝的に上まぶたに脂肪が多い、あるいは加齢によって眼窩脂肪が押し出されていると、上まぶたが腫れぼったい印象になります。このケースでは、上眼瞼脱脂術によって余分な脂肪を取り除くことで目元がすっきりし、軽く見えるようになります。
原因②皮膚の老化
次に挙げられるのが「皮膚の老化」です。。
上まぶたの皮膚には眼窩脂肪を支えるという重要な役割がありますが、加齢の影響でコラーゲンが減少し、ハリと厚みを失った上まぶたの皮膚は眼窩脂肪を十分に支えることができません。眼窩脂肪は下垂し、皮膚は脂肪に引っ張られるように内側にくぼんでしまいます。
原因③眼瞼下垂
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、上まぶたを持ち上げる筋肉の機能が低下し、まぶたが垂れ下がって目を開けるのが難しくなる状態です。先天性(生まれつき)の場合と後天性(加齢や外傷など)の場合があります。
眼瞼下垂が原因でまぶたが垂れ下がっているケースでは、眼瞼下垂手術が必要になります。
原因④むくみや血行不良、アレルギーなど
睡眠不足や塩分過多の食事、飲酒など生活習慣が原因でむくみや血行不良が起こると、目元が腫れぼったくなります。腫れやたるみの主な原因がむくみや血行不良の場合、生活習慣の改善が必要です。
また、アレルギー性の結膜炎や皮膚炎で目元が腫れている場合、アレルギーに対する治療が必要になります。
上眼瞼脱脂術のメリット

目元がすっきりし、顔全体の印象が変化する
上まぶたの余分な脂肪を取り除くことで、目元の腫れぼったさが改善され、軽くすっきりとした印象になります。また、目元の腫れぼったさがなくなることで、疲れて見えがちな表情が明るくなり、若々しさを取り戻すことが可能です。
アイラインやアイシャドウが引きやすくなることでメイクの幅が広がり、顔全体が引き締まり、整った印象を与える効果も期待できるでしょう。
傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムも短い
上まぶたの脂肪とりは皮膚を大きくは切開せずに、小さな穴から脂肪を除去します。そのため、傷跡が目立ちにくいのがメリットです。また、片目5分程度の短時間で手術が完了するため、腫れや内出血といった副作用が起こりにくく、日常生活に早く復帰できます。
当院の上眼瞼脱脂術における特徴

自然で美しい仕上がり
当院では、症例実績豊富な医師が目元の腫れやたるみの原因を明らかにし、最適な施術法をご提案しています。
上眼瞼脱脂術は患者様一人ひとりの目元に合わせて脂肪の除去量を調整し、自然で美しい目元を実現します。また、必要以上に組織を傷つけない繊細な施術と丁寧な止血により、傷跡が目立たず、腫れや内出血といった副作用も個人差はありますが約1週間ほどで落ち着くケースが多いです。
丁寧なカウンセリングで理想の目元を実現
当院は事前のカウンセリングで患者様としっかりコミュニケーションをとることを重視しています。施術前に患者様の目元の悩みや希望をしっかりヒアリングし、術後の仕上がりイメージを共有することで、理想の目元を実現可能です。
また、手術内容や術後の経過についても分かりやすく説明し、納得した上で施術を受けていただけます。
徹底したリスク管理と衛生管理
当院では施術に伴う腫れや内出血といったリスクについて事前に説明するのはもちろん、万が一のトラブルにも対応できるアフターフォロー体制が整っています。
また、手術器具・手術室は厳しい衛生基準に基づいて徹底管理し、感染症リスクの予防に努めています。安全で清潔な環境で、安心して施術を受けていただけます。
当院の上眼瞼脱脂術の流れ

STEP.1カウンセリング
患者様の目元のお悩みや希望について丁寧にヒアリングするとともに、皮膚のたるみ具合や脂肪の量、筋肉の状態、左右差などを詳しく診察します。また、目元の腫れやたるみの原因を分析し、上眼瞼脱脂術が適しているかどうか判断し、施術内容を説明します。
手術について疑問や不安がありましたら、遠慮なくお伝えください。

STEP.2事前準備
施術箇所にマーキングし、局所麻酔の注射を施します。痛みを抑えるため、極細の針を使用し、ゆっくりと注入します。

STEP.3施術
マーキングに沿って上まぶたの皮膚に1.5mm〜2mmほどの穴を開け、慎重に皮下組織を切り取り、出てきた脂肪を除去します。脂肪は除去しすぎないよう、量を調整しながら行います。傷口は小さいため、縫合しません。10分程度で施術完了です。
二重埋没法を同時にする場合は、脂肪除去後に行います。

STEP.4アフターケア
傷は1日で閉じ、1か月〜2か月でほとんど分からなくなります。縫合もないため、抜糸の必要もありません。