糸リフトとは

糸リフト(スレッドリフト)は、特殊な糸を皮下組織に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を持ち上げることでリフトアップする治療法です。糸を用いたリフトアップ治療の総称であり、切開を伴う従来のフェイスリフトとは異なり、「切らないフェイスリフト」とも呼ばれています。
糸の挿入により、ほうれい線やたるみの改善、フェイスラインの引き締めによる小顔効果などが期待できます。

▼ 料金(税込)
ルピナススレッド 25,300円(1本)
アルテミスリフト 66,000円(1本)
スプリングスレッドリフト 110,000円(1本)
▼ 施術のリスク
腫れ、痛み、内出血、血種、糸の露出、挿入部位の傷が目立つ、シコリ、感染、薬剤アレルギー、左右差、手術前の状態に戻る、希望の仕上がりと異なるなど
糸リフトはこんな方におすすめ
- 手軽にリフトアップ効果を試したい
- ダウンタイムをできるだけ短くしたい
- 切開手術に抵抗がある
- 比較的軽度のたるみが気になる
糸リフトのメリット

手軽にリフトアップ効果を実感できる
糸リフトは、特殊な糸で気になる部分を引き上げることで、手軽にリフトアップ効果を得られる施術です。同時に、糸の刺激がコラーゲン生成を促し、肌のハリや弾力、ツヤを改善することで、お肌全体の若返りが期待できます。
傷跡が目立たない
糸リフトの大きなメリットの一つは、傷跡がほとんど目立たないことです。髪の生え際やこめかみなど、目立ちにくい部分から極細の針を用いて糸を挿入するため、皮膚へのダメージを最小限に抑えることができます。
ダウンタイムが比較的短い
糸リフトは、切開を伴うフェイスリフトに比べてダウンタイムが短く、腫れや内出血は通常数日〜1週間程度で落ち着きます。そのため、お仕事や家事でお忙しい方でも、比較的負担なくお受けいただける施術です。
当院で採用している糸リフト

ルピナススレッド

ルピナススレッド(LUPINUS Thread)は美容医療初心者(ビギナー)向けに開発された新時代の糸リフトです。PDO(Polydioxanone)素材の吸収糸であるルピナススレッドは、従来のスレッドリフトの1/2の細さで柔軟性が高く、挿入後の違和感などが出にくいのが特徴です。
多くの方に体験して頂きやすく、またメンテナンス等でも継続しやすい安心の価格設定となっていますので、ぜひお試し下さい。
アルテミスリフト
アルテミスリフトとは

アルテミスリフト(ARTEMIS LIFT)は、韓国人と日本人の医師が日本人の骨格やニーズに合わせて開発した、最新の「第4世代糸リフト」です。従来の糸リフトの良い点を組み合わせたハイブリッド型で、効果の持続性と安全性の両立を目指して開発されました。様々な素材と長さの糸があり、お一人おひとりの骨格や症状に合わせた施術が可能です。
アルテミスリフトの特徴
五角形のコグでダメージを最小限に
従来の糸リフトでは、糸の表面を切って三角形の突起(コグ)を作る「カッティング式」が一般的でした。しかし、アルテミスリフトでは、一つ一つ丁寧に型を取って作る「モルディング式」の五角形コグを採用しています。
五角形コグは、三角形コグに比べて組織との接触面積が広く、力が均等に分散されるため、挿入時の組織へのダメージを最小限に抑え、術後のチクチクとした違和感も軽減します。
特殊構造のコグとPLLAメッシュで、持続的なリフトアップ

アルテミスリフトについている突起(コグ)は一つ一つ独立した構造になっているため、糸が切れにくく、組織をしっかりと捉え、力強く引き上げる効果が期待できます。
この引き上げ効果をさらに高めているのが、アメリカのFDA(日本の厚生労働省に相当する機関)に認可されたPLLA(Poly-L-Lactic Acid:ポリ乳酸)という成分です。
PLLAはリフトアップ効果が高い素材として知られていますが、日本ではこれまでメッシュ状のPLLA糸は流通していませんでした。 アルテミスリフトはこのメッシュ構造のPLLA糸を採用し、更なる強力な引き上げを可能に。さらに、引き上げた位置で組織が3Dメッシュに絡みつき定着するため、リフトアップ状態が長期間維持される仕組みです。

スプリングスレッドリフト

スプリングスレッドリフト(SPRING THREAD)は、フランス製の伸縮性のある特殊構造の糸を皮膚内に挿入する糸リフトです。
糸の素材は、生体適合性の高い医療用シリコンとポリエステルです。
しなやかな糸であり、筋肉の動きに合わせ柔軟に伸縮するため、ナチュラルな仕上がりが見込めます。
糸には4方向に丸みのある突起がみっしりと隙間なく並んでいるため、たるみをしっかりと引き上げ、また皮膚を傷つける心配がありません。
糸は非吸収性なので、効果の持続期間が約3年と長いのが特徴です。
施術後3週間ほど経つと、コラーゲンのトンネルが糸の表面の皮下脂肪層に形成され、肌にハリとツヤが生まれてゆきます。
| 種類 | 素材 | 適応部位 | 効果 |
|---|---|---|---|
| スプリングスレッドリフト | ポリエステルシリコン | フェイスライン | 3年程度 |
糸リフトのリスク・副作用・ダウンタイム

糸リフト後には、以下のような症状が見られることがありますが、症状の程度や回復までの期間には個人差があります。
痛み
施術直後から数日間、チクチクとした軽い痛みや、引っ張られるような違和感として感じられることが多いです。これは、糸が皮下組織を刺激することによって生じるもので、通常は数日〜1週間程度で自然に落ち着きます。もし痛みが気になる場合は、痛み止めのお薬を処方いたしますので、ご安心ください。
腫れ・むくみ
糸の挿入や麻酔液の影響で、施術部位に腫れとむくみが生じることがあります。腫れは施術後2〜3日程度がピークで、その後徐々に軽減し、通常1週間程度でほとんど気にならなくなります。むくみも同様に時間の経過とともに改善しますが、完全に引くまでに2〜3週間程度かかる場合もあります。
内出血
針を刺した箇所に内出血が起こることがありますが、これは針の刺激によって皮膚の下の血管が一時的に傷つくことで生じる現象です。内出血は、時間の経過とともに紫色、青色、黄色などに変色しながら、通常1〜2週間程度で自然に吸収されていきます。
その他のリスク
ごく稀に、施術部位の感染(細菌感染による炎症)、糸の露出(糸が皮膚表面に出てくる)、糸の引き上げによる左右差などが起こる可能性があります。
これらのリスクは非常に稀ですが、気になることがございましたら、遠慮なく当院までご相談ください。
糸リフトの施術の流れ

STEP.1カウンセリング
患者様のお悩みやご希望を丁寧にお伺いし、お顔の状態を診察いたします。その上で、糸の種類・挿入部位・本数などを詳しくご説明いたします。
また、施術費用やダウンタイムについてもご説明いたしますので、ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくご質問ください。

STEP.2デザイン・麻酔
施術にあたって、糸を挿入する位置を正確に定めるため、施術部位にマーキングを行います。その後、施術部位に局所麻酔を行いますので、施術中の痛みはほとんど感じません。

STEP.3施術
マーキングに沿って、専用の針を用いて皮下に糸を挿入します。糸を挿入後、左右のバランスや引き上げ具合などを確認しながら、丁寧に糸の調整を行います。
これにより、より自然で美しいフェイスラインを形成することが可能です。施術時間は、挿入部位や本数によって異なりますが、通常は20分程度で終了いたします。

STEP.4アフターケア
糸リフトは、溶ける糸を使用するため抜糸の必要はありません。施術後にご心配なことや気になることがございましたら、お気軽に当院までご相談ください。
糸リフトの術後の過ごし方

糸リフトの施術後は、洗顔やメイクの際も優しく触れるようにし、マッサージなどは控えてください。また、口を大きく開けたり、硬いものを噛んだりする動作も、施術後しばらくは避けた方が良いでしょう。睡眠時は、患部に負担がかからないよう、仰向けで寝ることをおすすめします。
その他術後の過ごし方のポイントをお伝えします。
激しい運動や飲酒・喫煙を控える
激しい運動や飲酒は血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。また、喫煙は血行を悪くし、傷の治りを遅らせる原因となります。特に施術後1週間程度は控え、その後も2〜3週間程度はできる限り控えるようにしてください。
当院の糸リフトが選ばれる理由

丁寧なカウンセリングで最適な治療プランを提案
当院では、患者様に安心して糸リフトを受けていただくために、オーダーメイドの治療を徹底しております。
カウンセリングでは、患者様の骨格、お顔全体のバランス、皮膚の状態などを詳細に分析。その上で、患者様がどのような仕上がりを理想とされているのかをしっかりと共有します。
挿入する糸の種類や本数など、患者様一人ひとりに合わせたデザインで、最適な治療プランをご提案いたします。
経験豊富な症例に基づいた高度な技術力
当院では、経験豊富な症例に基づき、高度な技術力で糸リフトの施術を行っております。術前カウンセリングから施術、術後のアフターケアまで、一貫して丁寧に対応いたしますのでご安心ください。安全管理を徹底し、患者様にご満足いただける仕上がりを目指します。
術後も安心のサポート体制
当院では、患者様に安心して治療を受けていただけるよう、充実したアフターケア体制を整えております。術後の経過観察はもちろん、腫れや痛みなど気になることがございましたら、いつでもご相談ください。 万が一のトラブルにも迅速に対応し、責任を持って最後までサポートいたします。
よくある質問

- 糸リフトとフェイスリフトの違いは何ですか?
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糸リフトは糸を皮下に挿入して引き上げる施術で、切開を伴わないためダウンタイムが短いのが特徴です。一方、フェイスリフトは皮膚を切開し、余分な皮膚や組織を切除することでたるみを根本的に改善する手術です。効果の持続期間はフェイスリフトの方が長い傾向にあります。
- アルテミスリフトは1回で効果がありますか?
-
アルテミスリフトは、1回の施術でリフトアップ効果をご実感いただけることが期待できます。
- アルテミスリフトの効果はどの程度続きますか?
-
アルテミスリフトの効果持続期間は、一般的に1年〜2年程度と言われています。ただし、効果の感じ方や持続期間には個人差があり、使用する糸の種類(PDOかPLLAか)、施術部位、年齢、肌質、生活習慣などによっても異なります。
- スプリングスレッドリフトは溶けない糸リフトと聞いて心配です。溶ける糸リフトの方が良いでしょうか?
-
溶ける糸、溶けない糸、それぞれにメリット・デメリットがあります。 引き上げ力は溶けない糸の方が強いですし、持続力も強いです。
一方で、感染のリスク期間は溶けない糸の方が長くなります。しかし、感染自体が稀な合併症であることと、感染した場合に溶けないので抜糸しやすいです。溶ける糸だと時期によっては崩れてしまって抜糸できないこともあるためです。
それぞれのメリット、デメリットを理解した上でどちらにするか選んでいただければと思います。
- 施術時間はどれくらいですか?
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施術時間は、挿入する糸の本数や範囲によって異なります。一般的な目安は糸リフトは約20分〜40分程度です。
- 術後の痛みはどのくらいですか?
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施術直後から数日間は、チクチクとした軽い痛みや引きつり感を感じることがありますが、通常は数日〜1週間程度で落ち着きます。
痛みが気になる場合は痛み止めのお薬でコントロールできますのでご安心ください。
- 糸は何本入れたら良いでしょうか?
入れる本数は、糸の種類、引き上げたい範囲やたるみの程度、どのくらい引き上げたいかによります。 顔全体であれば、スプリングスレッドリフトが片側4本、アルテミスリフトが6~8本、ルピナススレッドが8~10本が目安となります。ほうれい線だけ、フェイスラインだけなどであれば、その半分が目安になります。
- 細い短い糸を顔面に数十本挿入する施術は意味がありますか?
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引き上げ効果はゼロです。何本入れてもたるみを改善したり、ほうれい線を目立たなくするような効果はありません。皮膚にハリ感を出す効果は多少あると思います。
- 糸リフトは金ドブと言われることがありますが、どう思いますか?
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患者様が求める効果と受けている施術のギャップがあると、その様に感じることはあると思います。引き上げ効果が全くない糸をたくさん入れていたり、引き上げ効果の弱い糸を少ない本数入れているようなケースだと、効果を感じない結果となります。
また、糸リフトでできることとできないことがありますので、何ができて何ができないのか、自分はどうなりたいのか、カウンセリングでよく話し合うことが重要です。
ダウンタイム
| 腫れ | ピークは2~3日 1~2週間程度で徐々に落ち着く |
|---|---|
| 内出血 | 2~3週間程度 |
| 固定 | – |
| 入浴・シャワー | 当日から可 患部は翌日から可 ※湯船の水がかからないようにする |
| 洗顔 | 当日は患部をさければ可 患部は翌日から可 |
| メイク | 翌日から可 |
| 運動・飲酒 | 当日から可 ※腫れが長引く可能性有 |
| 抜糸 | – |
| 完成 | 1か月後 |
| 備考 | ポコつき、ひきつれ感がある場合 徐々に馴染んでいく |