でべそ手術(へそ形成)とは

「へそを綺麗に見せたい」という女性がとても増えています。
水着になったときだけでなく、令和になってから「へそ出しコーデ」が再流行し出したことも需要が増えたことに大きく影響しています。
いわゆる「でべそ」に悩んでいる方におすすめなのが、でべそ手術(へそ形成)です。
「でべそ」と「へそヘルニア」
本来、臍窩であるべき部分が陥凹しないで、突出してしまうことがあり、この状態を臍突出症『でべそ』といいます。
ほとんどの方は、1歳までに自然に治りますが、2歳を超えても、おへそが飛び出しているままになっている時には、手術が必要となることがあります。
一方でへそヘルニアは見た目は出べそとほとんど変わらないのですが、お腹の中と交通して繋がっているのが特徴です。
通常はへその下の腹筋は固く閉じていますが、へそヘルニアの人はへその下の腹筋に小さな穴が開いており(ヘルニア門)、その穴からへその出っ張っている部分に腸が入り込んで膨らんでいます。
へそヘルニアの特徴としては、出べその中心を指で押さえると引っ込み、指を離すとまだ出てくることや、立った状態だと出べそで、仰向けに寝ると引っ込むといったことです。
へそヘルニアは、妊娠や肥満などが原因で大人にも起こることがあります。
※当院ではへそヘルニアの手術は行っておりません。
でべそ手術の流れ
でべその手術は、余分な皮膚をカットして切除した部分を縫合するというシンプルな手術(単純切開法)です。
① 出べその余分な皮膚と結合組織をメスで切開

② 余分な皮膚と結合組織を含めて切除

③ 切除した部分の皮膚を縫合

20〜30分程度の施術で、手術が完了します。
上記のほかにも症状に応じてVY進展法の切開で行うこともあります。
でべそ手術のリスク・副作用・ダウンタイム
でべそ手術のリスク・副作用としては下記のことが挙げられます。
- 術後の熱感、痛み、腫れ
- 血腫
- 糸が露出する
- 凹み
- 傷跡が盛り上がる
長引く場合は感染症が疑われますので早めの処置が必要です。
その際は当院で対応させていただきます。
腫れは術後3日目をピークに10日前後で目立つ腫れは落ち着いてきます。
内出血は2週間程度で落ち着いてきます。
手術部位が安定するまで、うつぶせ寝、その他強く触れることは1ヶ月はお控えください。
傷跡はしばらく赤みがあり硬くなりますが、3〜6カ月程度の時間の経過とともに赤みが薄くなり、硬さがとれてきます。
施術までの流れ
STEP.1カウンセリング
まず、現在のおへその状態などを確認したうえで入念にご希望をうかがいます。
術後どの程度変化するのか、術後の経過、アフターケアなどについても説明しますので、不明点や不安な点があったら何でも確認してください。

STEP.2麻酔
術前に局所麻酔を行います。

STEP.3手術
麻酔がかかったら手術を開始します。
手術では、表面をカットして形よく縫合していきます。
手術中は、麻酔がかかっているので痛みを感じませんのでご安心ください。
手術時間は、単純切開法の場合は20〜30分程度、VY進展法の切開になる場合30〜60分程度になります。

STEP.4アフターケア
手術後は、リカバリールームで安静に過ごした後、状態が安定していればご帰宅いただけます。

STEP.5抜糸
手術の7日後に抜糸を行います。
でべそ手術のよくあるご質問
- 術後に筋トレや運動しても大丈夫ですか?
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1ヶ月程度は腹圧をかけるような腹筋・スクワット等の患部に負荷のかかる運動は控えてください。軽めのジョギングやウォーキング等は、治療後1週間程から行っても大丈夫です。
- 痛みはどの程度ありますか?
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治療中は麻酔が効いていますので痛みは全く感じません。 治療後の痛みも軽度ですが、痛みと炎症を抑える消炎鎮痛剤を処方します。
- 施術後、腫れますか?
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抜糸までの間は腫れや浮腫みはありますが、その後徐々に引いていきます。