下眼瞼たるみ取り(下眼瞼除皺術)とは

下眼瞼たるみ取り(下眼瞼除皺術)は、目の下のたるんだ皮膚や脂肪を切除し、しわやたるみ、クマも同時に改善できる手術です。施術では下まつげの直下に沿って切開し、たるみの程度に応じて皮膚や脂肪を切除します。
この施術には、皮膚のみを切除する方法と、眼窩脂肪の除去(脱脂)を組み合わせる方法があります。施術方法は診察を通じて最適な方法をご提案いたします。
皮膚を切開して縫合するため、術後1週間程度は縫合した糸や赤みが目立ちます。ただし、目の下は傷の治りが良いため、抜糸後数週間で赤みや腫れが軽減し、約3か月ほどでどこを切ったか分からないくらいきれいになります。
切開手術のダウンタイムが確保できて、目の下のたるみを根本から改善したい40代〜50代以上の方に特におすすめの施術です。
目の下のしわやたるみを改善する施術には、下眼瞼たるみ取りの他に、脂肪注入やクマ取り注射、しわ取り注射といった注射・注入治療があります。どの治療法が適しているかは目の下の状態(たるみの強さ、凹みの有無)によって異なります。
効果や仕上がり、ダウンタイム、費用もそれぞれ異なるため、ご自身の希望に合わせて医師と相談して選びましょう。
下眼瞼たるみ取りが適している方
- 40代、50代で目の下のたるみが多い方
- 目の下のたるみを根本的に改善したい方
- 切開手術をしても良い方
- ダウンタイムが確保できる方
下眼瞼たるみ取りと注射・注入治療の違い

実年齢より老けた印象を与えてしまう目の下のたるみ・しわ・クマ。これらの症状を改善する施術には、下眼瞼たるみ取り以外にも脂肪注入やヒアルロン酸注入、たるみやしわ、クマに改善効果が期待できる薬剤を注入する治療があります。
それぞれの治療の違いについて解説します。
目の下の脂肪注入
目の下の脂肪注入は、目の下の凹みに脂肪を注入し、ふっくらさせることでたるみと凹みを同時に改善できる施術です。
脂肪の定着率によって個人差はありますが、比較的長持ちする可能性があります。また、ご自身の脂肪を使用するため、異物感が少なく、自然な仕上がりを得られます。
目の下への脂肪注入は、膨らみの下に凹みが見られるタイプの目元に適しています。凹みがない目元の方には脂肪注入が必要ないこともあり、不適切な施術を勧めるクリニックもあるため注意が必要です。
脂肪注入は脂肪吸引をする必要があるため、負担と費用がかかります。より簡単な方法を選びたい方にはヒアルロン酸注入をおすすめしています。
目の下のクマ取り注射(眼窩縁ヒアルロン酸注射)
ヒアルロン酸注射は目の下の凹みにヒアルロン酸を注入することで、クマや影を改善する治療です。ダウンタイムが短く、施術時間も10分〜15分程度と気軽で、すぐに自然な効果を実感できます。
また、ヒアルロン酸の注入量を調整することで、患者様一人ひとりの顔立ちに合わせた仕上がりが可能です。ヒアルロン酸は体内に吸収されるため、定期的な治療が必要ですが、比較的長期間効果が持続するケースもあります。
たるみが強い場合は、手術との併用も検討されます。
目の下のしわ取り注射(リジュランi/スネコス200)
たるみやしわに改善効果が期待できる薬剤を注入することで、目元の細かいしわや肌のハリ、クマを改善する注射治療です。
リジュランiは細胞の修復・再生を助け、皮膚に自然なボリュームを与える薬剤です。肌のハリや弾力が改善して目の下の細かいしわが目立たなくなる効果が期待できます。
スネコスはコラーゲンの生成を促して皮膚にハリを与える薬剤です。皮膚が薄く血管が透けて見える青クマや、筋肉が透けて見えることが原因の赤クマの改善にも効果が期待できます。
これらの注入治療はダウンタイムが短く、施術後すぐに日常生活に戻れます。また、肌そのものを改善するため、自然な仕上がりが得られるのもメリットです。
ただし、深いしわに対する効果は限定的で、年齢や皮膚の状態によってはたるみ取り手術が適しているケースもあります。
下眼瞼たるみ取りの施術方法

- 施術部分に局所麻酔を施します。痛みを最小限に抑えるよう、極細の針を使用し、ゆっくりと注入していきます。オプションで静脈麻酔も追加可能です。
- まつげの直下に沿って皮膚を切開し、組織を丁寧に剥離します。
- 必要に応じて眼窩脂肪を除去し、眼輪筋のゆるみが目立つ場合は引き上げ固定します。
- たるみ具合に応じて皮膚を切除します。取り過ぎると粘膜が見えてしまうため、皮膚の切除線を慎重に決定します。
- しわができないように丁寧に皮膚を縫合して、手術完了です。およそ1週間後に抜糸を行います。
当院の下眼瞼たるみ取りの特徴

経験豊富な医師によるきれいな仕上がり
下まぶたのたるみ切除術では皮膚や脂肪を取り過ぎることで不自然な仕上がりになってしまうため、全体のバランスを考慮して切除量を調整することが重要です。
当院では、熟練した医師の高い技術とデザイン力、術後の腫れや傷跡を最小限に抑える丁寧な施術により、患者様一人ひとりの目元に合わせた美しい仕上がりを実現します。
丁寧なカウンセリング
当院では、施術前に十分な時間をかけてカウンセリングを行い、患者様の悩みや理想の仕上がりについて詳しくお伺いします。また、施術方法について分かりやすく説明し、リスクやデメリットについても正直にお伝えします。
施術の流れや術後の回復過程についても具体的に共有することで、安心して手術に臨んでいただくことが可能です。
万全のアフターケア体制
施術後の回復をスムーズにし、トラブルを防ぐため、当院ではアフターケアにも力を入れています。
腫れや内出血、その他の症状に対する適切なフォロー、万が一のトラブルに対して迅速に対応できる体制を整え、患者様が安心して日常生活に戻れるようサポートしています。
術後に気になる点や不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
下眼瞼たるみ取りのメリット・効果

若々しく明るい目元を実現できる
下眼瞼たるみ取りによって、下まぶたのたるみやしわ、クマがなくなることで、顔全体の印象が若々しくなります。心理的な満足度も高まり、自信をもって笑顔を見せられるようになるでしょう。
たるみやクマを根本から改善でき、効果が長期間続く
下眼瞼たるみ取り手術は、たるみの原因となる余分な皮膚や脂肪にアプローチするため、たるみやしわ、クマを根本から改善できます。それにより、一度手術を受ければ長期的に効果が持続します。
下眼瞼たるみ取りのリスク・副作用・ダウンタイム
縫合の糸や赤みが目立つ
下眼瞼たるみ取りはたるみを解消する際に、皮膚を切開します。手術跡が目だたないよう、下まつげの直下を切開し、極細の医療用糸で縫合しますが、1週間後に抜糸するまでは縫合の糸が見える状態です。また、1か月程度は赤みが目立ちます。
目の下は傷の治りが比較的早く、傷跡は下まつげに隠れるため、抜糸後は経過とともに目立ちにくくなりますが個人差があります。傷をきれいに治すために、術後は医師の指示に従い、術後のケアをしっかり行うことが大切です。
ダウンタイムが長い
下眼瞼たるみ取りの術後では、腫れや内出血といった症状が現れます。大きな腫れや内出血が治まるまでには約2週間、完全に回復するまでには1か月〜3か月ほどかかり、他の非侵襲的な施術に比べ、ダウンタイムが長い点がデメリットです。
術後数日間は目元を強くこする動作や激しい運動を控える必要があるため、事前にスケジュールを調整し、十分な回復時間を確保することをおすすめします。
当院の下眼瞼たるみ取りの流れ

STEP.1初診・カウンセリング
医師が目の下のお悩みや希望について詳しくお伺いします。
目の下の状態を診察した上で、患者様一人ひとりに合った施術プランをご提案します。
手術の効果やリスク・副作用についてもしっかりお伝えします。
手術に対する不安や疑問があれば、遠慮なくお伝えください。

STEP.2麻酔
痛みを軽減するため、極細の針で局所麻酔を施します。

STEP.3施術
施術においては、切除量を調整し、自然な仕上がりを実現するとともに、止血を徹底することで、術後の副作用を極力抑えるよう配慮しています。しわが出来ないように慎重に縫合して施術完了です。
術後の過ごし方の注意点やご自宅でのケア方法について詳しくお伝えします。

STEP.4アフターケア
術後1週間で抜糸を行います。
抜糸後は腫れや内出血が徐々に良くなり、術後2週間でほぼ治まります。
目の下は傷の治りが良いため、術後3か月もすればどこを切ったか分からないくらい目立たなくなるケースが殆どです。

STEP.5術後の注意点
下眼瞼たるみ取りの手術後は次の点に注意して過ごしましょう。
- 施術当日は目を使わず、ゆっくりお休みください。
- 洗顔・シャワー・入浴は当日から可能ですが、患部を濡らさないようにしてください。
- メイクも当日から手術部位には触れないようにしましょう。
- 目元を強くこする動作や、力みが生じる激しい運動を控えましょう。