貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)とは

貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)は、小鼻の付け根(鼻翼基部)にプロテーゼを挿入し、中顔面に自然な膨らみを与え、上品な顔立ちへと導く施術です。
鼻翼基部が凹んでいると、ほうれい線が目立ちやすく、口元に影ができますが、プロテーゼで高さを出すことで、これらの悩みを目立たなくします。これにより、鼻から口角にかけてのラインが滑らかになり、お顔全体に立体感が生まれます。
当院では、医療用シリコン製のプロテーゼを使用し、口腔内から挿入するため、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。また、プロテーゼは長期間にわたって効果を持続するため、半永久的な効果が期待できます。
貴族手術はこんな方におすすめ

貴族手術はこんな方におすすめです。
- ほうれい線を目立たなくしたい方
- 中顔面の凹みや陥没が気になる方
- 口元の突出感(口ゴボ)を改善したい方
- 横から見た際にほうれい線や頬が出っ張って見える方
- 顔全体の立体感を向上させたい方
貴族手術のメリット

貴族手術のメリットをご紹介します。
半永久的な効果
貴族手術は、プロテーゼを挿入することで、中顔面の立体感とほうれい線・口元の改善効果を半永久的に維持できます。
ヒアルロン酸注入や脂肪注入も同様の効果が期待できますが、ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため定期的な注入が必要となり、脂肪はプロテーゼほどの支える力がないため、効果の持続性や形状維持の点で劣ります。
貴族手術は、一度の手術で長期的な効果を求める方におすすめです。
傷跡が見えず安心
貴族手術の大きなメリットは、傷跡が見えないことです。プロテーゼは口の中から挿入するため、お顔の表面に傷跡が残る心配はありません。
鼻の穴の内側から挿入する方法もありますが、当院では安全性を最優先に考え、口の中から丁寧に挿入する方法を基本としております。また、吸収される糸を使用しておりますので、抜糸の処置は不要で、患者様の負担も少ないです。
ダウンタイムが少なく、日常生活への影響が最小限
口の中からプロテーゼを挿入するため、皮膚の表面から離れた深い位置にプロテーゼが留まります。そのため、術後の腫れや内出血が表面に現れにくいというメリットがあり、ダウンタイムが比較的短いのが特徴です。万が一内出血が起こったとしても、ほとんどの場合は2〜3週間程度で落ち着きます。
また、術後のテープ固定やギプス固定も不要なので、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
当院の貴族手術の特徴

当院の貴族手術の特徴をご紹介します。
個性を活かす丁寧なカウンセリングとデザイン
当院では、患者様それぞれの骨格や顔のバランスを丁寧に分析し、理想のイメージを共有するカウンセリングを重視しています。
単にプロテーゼを入れるのではなく、患者様の個性を最大限に活かし、自然で美しい仕上がりとなるよう、プロテーゼの形状や挿入位置を綿密に調整します。これにより、周囲に気づかれにくい、自然な美しさを追求します。
高品質な医療用シリコンプロテーゼの使用
安全性と長期的な効果を考慮し、医療で長年使用されている高品質のシリコンプロテーゼを使用しています。美容医療の分野だけでなく、整形外科や形成外科といった医療分野でも広く使用されている素材です。
アレルギー反応を起こしにくいという特性から、人工心臓や人工関節といった体内に長期間留置される医療機器にも応用されています。
施術の流れ

貴族手術の一般的な流れは以下のとおりです。
STEP.1カウンセリング
まず、患者様のお悩みやご希望を丁寧にお伺いします。鼻翼基部(小鼻の付け根)の状態や骨格、お顔全体のバランスなどを考慮し、最適なプロテーゼの形状やサイズを決定します。
手術方法、術後の経過、リスクについて詳細にご説明し、十分にご理解いただいた上で手術を行います。ご不明な点はお気軽にご質問ください。

STEP.2マーキング・麻酔
カウンセリングで決定したデザインに基づき、鼻翼基部にマーキングを行い、局所麻酔を行います。痛みに弱い方には、必要に応じて静脈麻酔などのオプションもご用意しております。

STEP.3切開・プロテーゼ挿入・縫合

まず、口腔内から上の歯茎の上あたりを1センチ程度切開します。次に、骨の表面を覆っている膜(骨膜)を丁寧に剥がし、その膜と骨の間にプロテーゼを挿入するためのスペースを作ります。その後、プロテーゼを骨膜の下に挿入し、プロテーゼがずれたり曲がったりしないように、状態を確認しながら、適切な位置にしっかりと固定します。
最後に、切開した部分を縫い合わせます。使用する糸は自然に溶ける糸ですので、抜糸の必要はありません。手術時間は1時間程度です。

STEP.4アフターケア
手術後は、リカバリールームで安静に過ごした後、状態が安定していればご帰宅いただけます。