二重切開法は半永久的に持続するというイメージがありませんか?埋没法だと取れてしまうから、切開をしたいという患者様も結構いますよね。以前のコラムで二重埋没法だとだいたい持続が5年から10年くらいという経過が一般的と解説しました。
関連コラム:二重埋没法はどれくらい持続するの?取れやすい人と取れにくい人の特徴
「いずれ取れてしまうなら最初から切開法を受けたい」という方も少なくありません。今回のコラムでは「二重切開法は本当に半永久的に持続するのか?」について解説します。
二重切開は半永久的に持続する?メリット・デメリットと共に二重切開法について解説します
目次
切開法で作った二重ラインは半永久的か?
・切開法は癒着ができるから半永久的?
・癒着が上手くいかないケースがある
・加齢により二重のラインは変化する
切開法のメリット・デメリット
・切開法のメリット
・切開法のデメリット
・最後に
切開法で作った二重ラインは半永久的か?
切開法は癒着ができるから半永久的?
二重切開法は、まぶたの皮膚を切開し剥離をして、表面の組織と深いところにある組織を縫合して癒着を作ることで二重のラインを作る術式です。要するに、組織同士がくっ付くことで二重のラインができているわけで、人体の中で一旦くっ付いた組織は基本的に取れることはないので、「二重のラインも半永久的でしょう?」というのが二重切開法の理論です。

これは基本的には正しいのですが、「人体の癒着が半永久的に取れないこと」=「癒着によって作られた二重のラインが半永久的である」と言えるかというと、必ずしもそうではないというのが難しいところです。
癒着が上手くいかないケースがある
そもそもですが、「二重切開手術をすると必ず癒着が上手くできるか」というと、そんなことはありません。つまり、手術をして癒着が上手くいかなければ、ラインが薄かったり、そもそも二重にならないということは起きえるのです。
この時点で、「二重切開法を受ければ二重のラインは半永久に持続するか?」というと、そうではないということが言えると思います。もちろん、再手術をして癒着を作れば最終的には二重のラインはできるのでご安心ください。
加齢により二重のラインは変化する
では、手術後に経過が良く、きちんとした癒着ができて二重のラインが完成したとしましょう。その後、癒着が半永久的に持続すると仮定して、二重のラインは半永久的に同じ状態を維持するでしょうか。

答えは、Noです。
「え?癒着が持続していれば二重のラインが維持されるのでは?」と思われる方が多いでしょう。もちろん、二重のライン自体は維持される可能性は高いです。しかし、全く同じ状態が維持されるわけではないということです。
なぜなら、人間は歳を取りますよね。加齢に伴う変化というものは必ずあります。たるみによって皮膚が伸びて二重のラインにかぶさってきたり、逆に目の上が窪んできて二重のラインが広くなったり浅くなったりすることもあります。従って、二重切開法を受けたとしても、術後に完成した二重のラインが半永久的に持続するかというと、加齢に伴い左右差が出てきたり、狭くなったり広くなったり、薄くなったりする可能性があるということです。そうすると、切開法であっても長い目で見ればメンテナンスや修正が必要になってくる可能性は高いと言えます。
もちろん、埋没法に比べれば切開法のラインの持続期間は長いのですが、同じ状態が半永久的に継続するわけではないということがおわかり頂けたかと思います。
切開法のメリット・デメリット
切開法のメリット
「切開法で作った二重ラインが半永久的ではないなら、敢えて切開法を受けないで、線留めなど長持ちする埋没法を受けるのもアリなのではないか?切開法を受けるメリットがわからなくなった」
ここまでコラムを読んで、そのように思っている方もいるのではないでしょうか?そう感じるのは自然であり、全くその通りだと私も考えています。
近年、昔ながらの「点留め」ではなく「線留め」という長持ちする埋没法が主流になり、切開法を受ける患者様の割合というのは減ってきているかも知れません。線留めを何回かやり直せば当面理想の二重を維持できるからそれで良いという考え方はある意味合理的です。実際、二重整形のカウンセリングに来る患者様の大半が埋没法を選択します。

関連コラム:二重埋没法は何点留めが良いの?点留めと線留めの違いとともに解説します
しかし、「取れにくさ」だけではなく切開法にしかできないことがあるということもまた、術式選択において考慮すべきポイントです。
切開法の場合、皮膚切除ができるという点が埋没法にはない大きなメリットの1つです。加齢やアイプチの常用などでたるんでしまった皮膚を切除することで、まつ毛にかぶさった皮膚を持ち上げたり、まつ毛の生え際をしっかり見せることができます。
また、まぶたが厚い方の場合、ROOF(Retro-Orbicularis Oculi Fat, ルーフ:隔膜前脂肪)と呼ばれる皮下脂肪や眼窩脂肪を直視下に除去できる点も埋没法にはないメリットと言えます。
切開法のデメリット
最後に、切開法特有のデメリット、リスクについて解説します。切開法は埋没法と異なり「組織の癒着によって二重のライン作るので長持ちすること」、「皮膚や脂肪を切除できること」が大きなメリットでした。
しかし、デメリットとして、
・ダウンタイム中の腫れが強く、基本的にバレてしまう手術であること
・切開なのでキズが残ること
・修正が難しいこと
・元に戻すことができないこと
・自然さで絶対に埋没法に勝てないこと
が挙げられます。詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしてください。
【関連コラム】
・二重整形手術を受ける前に見てほしい、埋没法と切開法の違いについて
・二重整形の失敗が怖い、失敗しないためにはどうしたら良い?

最後に
当院は二重切開法手術の経験も豊富であり、実際手術を受ける方も多いのですが、「切開法は半永久で取れないから受けたい」というような安易な考えで相談に来る方も多いため、まずは切開法という手術の特性やリスクについてきちんと理解した上で受けていただきたい、そんな願いで今回のコラムを作りました。
仙台駅前美容外科では、二重のシミュレーションなども無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。
コラム著者

大手美容外科TCB東京中央美容外科で約10年間勤務。仙台駅前院院長、新宿三丁目院(TCB本院)院長・東京都エリア総括院長を歴任。TCBでは技術指導医部門のトップ・二重整形教育最高責任者として、指導的な役割を務めていた。YouTubeなどで美容整形に関する情報発信に積極的で、その内容がテレビ、雑誌、ネットニュースサイトなどに多数取り上げられた。豊富な症例実績を背景に10年間で培った技術を適正価格で提供する手術専門クリニックを2025年、地元仙台に開業した。
症例数:二重手術1万件以上、クマ取り手術5000件以上、糸リフト・切開リフト5000件以上、下肢静脈瘤3000件以上
資格:外科専門医、脈管専門医
学会発表・論文:経結膜的埋没法重瞼術の抜糸法の要点と成績
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