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Columnコラム

2026.06.15
TCBについて

大炎上?「TCBの寺西宏王理事長が東邦大学形成外科の客員准教授に就任!!」の件について

TCB出身の私がこの話題に触れないわけにはいかないでしょう」

ということで、今回はTCB東京中央美容外科の寺西宏王理事長が東邦大学形成外科の客員准教授に就任すると発表された件についてです。

TCBからプレスリリースが出ていますし、SNSでこの件が大炎上して相当話題になったのでご存知の方も多いでしょう。

これ、TCBが炎上したと思っている方が多いかもしれませんが、どちらかというと、炎上したのは東邦大学形成外科の方なんです。今回はこの件について私の考えを書きたいと思います。

【大炎上】TCBと東邦大学の例の件について。元TCB総括院長から語らせてください。

目次

炎上のおさらいと私の見解
なぜ炎上したの?
私は肯定的な立場
TCBにとってのメリット
東邦大学にとってのメリット
最終的には患者様のメリット
大学のポストはお金で買えるの?
まとめ
炎上鎮静化の動き
今後の見通しと期待

炎上のおさらいと私の見解

なぜ炎上したの?

一般の方は何がまずいのか、なぜSNSで炎上したのか、なかなか理解することが難しいと思います。私自身は後で述べますが、今回の件について肯定的な意見です。

炎上させていたというか、叩きまくっていたのは同業の美容外科のドクターが中心であり、それに美容以外の医療従事者も加勢する形で大炎上したワケです。

どういうことかと言うと、「あの」TCBのドクター側のトップの医師が(※「あの」というのはお察しください)、「『あの』TCBのドクターがよりによって、アカデミアである大学の形成外科の准教授に就任するなんて何事か!東邦大学けしからん!」という論調です。

・どうせお金でポストを買ったんでしょう?
・東邦の形成がダークサイドに堕ちたか
・受験生のみなさん、東邦大学医学部を受けるのはやめましょう
・TCBに対して大学がお墨付きを与えた、なぜTCBなんだ、どうせなら湘南と組むべき
・こういうのは医局員のモチベーションがものすごくそがれる
・美容外科の先生が准教授になっても、学生や医局員は何を学ぶの?

など、X(旧ツイッター)やYouTubeを中心に、さんざん言いたい放題に叩かれ、サンドバッグ状態の大炎上となりました。

めちゃくちゃ叩かれていて、9割否定的意見、1割は中立、私を含めてごく一部が肯定的な意見という感じでした。

私は肯定的な立場

SNSは否定的な意見が大半で、大炎上しましたが、私はこの件について肯定的に捉えています。

私はTCBに10年間在籍してから、2025年に仙台駅前美容外科を開業しました。寺西先生が心臓血管外科を退職されて、TCBに入職したときから何度も一緒に勤務していますし、今でも連絡を取り合う仲です。

寺西先生がTCBでどのような活動を行って来たのか知っている私からすると、今回の寺西先生の准教授就任は、もちろんTCBにとっても、東邦大学の形成外科にとっても、また美容業界、ひいては美容医療を受けられる患者様にとっても、とても重要で画期的なことだと感じました。

TCBにとってのメリット

何年か前からTCBは技術力向上のため、外部のドクター、特に形成外科医を技術顧問につけ、定期的に技術講習会を開いています。その活動を主導していたのがまさに寺西先生でした。

TCBの技術顧問の1人に、今回話題の東邦大学形成外科の教授である荻野先生がいます。荻野先生は私も面識があるのですが、何度もTCBの技術講習会に足を運ばれ、技術指導も行っていましたし、自身の医局員も連れて来て、美容外科の手技を学ぶ機会も設けていました。この施策は、別にこそこそやっていたわけでは無く、TCBや関連するホームページで公開されている事実です。つまり、TCBと東邦大学形成外科のコラボは、当事者からすると今に始まったことでは無いですし、何年も前から両者にはそれなりに深い関係性がありました。

もちろん、大学の形成外科の医局と交流があることはTCBにとって非常にメリットが大きいことだと思います。在籍するドクターが形成外科的な手技を学んだり、合併症症例について相談できる環境はとても心強いものです。

東邦大学にとってのメリット

一方で、東邦大学側にとってもTCBとの関りはとても重要な意味を持っていると思います。私も大学の形成外科の先生と関わって初めてわかったことなのですが、実は大学の形成外科の先生は美容外科の手技にとても興味・関心があるのです。なぜなら、形成外科医は大学や関連病院のポストが限られており、最終的に開業を視野に入れているドクターが多いからです。

開業するとなれば、保険診療の形成外科一本ではなかなか経営的に厳しいので、自由診療である美容外科・美容皮膚科を併設するのが一般的です。しかし、大学病院に勤務していても美容外科の手技を学ぶ機会というのは基本的にありません。そもそも自由診療に対応していない病院が多いですし、二重整形手術や、ヒアルロン酸注射を大学病院に受けに行く人って想像できませんよね。

そうすると、開業を念頭に入れている先生は専門医を取得してしばらくすると医局を辞めて、経験を積むために大手美容外科に転職したり、休日を利用してコッソリ知り合いの開業医に美容外科の手技を教わりに行ったりというのはよくある話です。前者は医局にとっては人材流出につながるのでマイナスでしかありませんし、後者はちゃんと手技が習得できるか結構怪しいですし、症例も少ないので手技の習得に時間もかかります。

大学に在籍しながら美容外科の手技を学べる環境を構築するということは、大学の医局にとっては医局員の流出を遅らせるというメリットがありますし、医局員にとっても美容外科の手技を習得する上でとてもメリットが大きいことです。

最終的には患者様のメリット

つまり、今回TCBの寺西先生が東邦大学形成外科の客員准教授に就任するということは、TCBだけではなく東邦大学の医局や医局員にとっても非常にメリットが大きいことだと私は考えています。また、医局員の流出に歯止めがかかったり、医局出身の形成外科医が十分な美容医療の経験を積むことができることは、保険診療、美容業界にとっても大きなメリットがあり、最終的には患者様にとってのメリットにつながるのです。

大学のポストはお金で買えるの?

なお、大学のポストをお金で買えるかということについては、特に私立大学などでは寄付講座という形で一定の金額を大学に支払えば、教授のポジションすら手に入れられるというのは事実です。しかし、今回の客員准教授就任に当たって、金銭的なやり取りがあったかどうかについて寺西先生はSNSで明確に否定しています。憶測で叩いて炎上させるのは本当に良くないことだと私は思います。

まとめ

炎上鎮静化の動き

残念なことにTCBのホームページなどから今回の件についての記載が削除されている様です。東邦大学形成外科のページにも寺西先生の情報は確認できません。これだけ炎上してしまったので、TCBも医局も、これ以上大学に迷惑がかけられないという判断なのかもしれません。

今後の見通しと期待

美容外科と大学の形成外科が関係性を深めていくということは、昨今の美容医療を取り巻く諸問題や、保険診療を取り巻く環境を改善するためにも今後は避けては通れない道だと私は考えています。ほとぼりが冷めたころに、またこのようなコラボ案件が出て来るのではないかと予想しています。美容医療業界全体の安全で健全な発展のためにも、美容外科とアカデミアの良い関係構築が進むことを私は期待しています。

美容外科とアカデミアの良い関係構築への期待

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